弁護士になるためには法科大学院に通わなくてはならないのですが、近年その法科大学院がどんどん増えてしまっているのが現状です。その為、自ずと合格率の低い法科大学院の倍率がかなり下がっています。聞いた話によると、志願者数の少ない法科大学院は次々と募集停止になっているそうですよ。弁護士になるためには実績にある法科大学院に行くのが良しとされていますが、実績のある法科大学院では倍率が高く入学も大変になります。その為、倍率が低く、それでいて司法試験の合格率が高めの法科大学院を狙いたいところですが、なかなか現実は厳しいようです。
志望倍率が1倍に届かないような法科大学院は思ったより多くあります。また、倍率が1倍に満たないどころではなく定員の3分の1程度しか集まらない法科大学院も存在します。
募集停止していないにも関わらず、定員充足率が10%をきるような法科大学院もあるそうです。ここまで不人気な法科大学院は、早めに原因を分析して何かしらの対策を取らないと瞬く間に募集停止になってしまう恐れがあるでしょう。
法科大学院の乱立は司法試験を目指す学生の質を低下させたようにまで感じさせます。当たり前のことですが、法律の専門家は高い知識を持っていなければならず、質そのものを下げてはいけません。ですから、その質を守れるような法科大学院が求められているのです。
不人気な法科大学院は募集定員を減らすなどの対策をとっているようですが、それでも定員を満たしていません。定員を減らす事より講義の質を高める方がよっぽど根本的な対策になるのではないでしょうか。